映画「5つの銅貨」、また観たいと(前に観たのはテレビの深夜、40数年前やけど)思い、購入できたDVD。年末、落ち着いて観れる時間を確保して、やっと観ました。
実話、実在人物がもととなっているこの作品、ネタばれ少々もお許しいただけるかな?
まず、題名の「5つの銅貨 The Five Pennies」は、主人公であるジャズミュージシャン レッド・ニコルズが率いたバンド名が由来のようです。劇中で唄われる「5つの銅貨」という歌は、この映画のためにつくられたものと思うのですが、大切なことを考えさせてくれる温かい歌詞が魅力です。
ぜひ、この映画を観ていただきたいです。
推薦ポイント、あわせて5つ。。。
1- 音楽掛け合いの素晴らしさ
2- 喜劇 ギャグの要素、前半に配置
3- 栄光のカゲに悲しみに至る伏線
4- 心温まる交流、友情
5- 掴んだ幸せ→失敗→友情と実力→成功→・・・とめまぐるしい起伏
です。
パラマウント映画、冒頭付近のブランドビジュアル(山)挿し込みで、まずワクワク、です。
推薦ポイント「音楽掛け合い」
都会に出てきてジャズバンドに雇われた主人公が操る楽器はコルネット(長くなるので解説省略😌)です。仕事が終わって、話題のトランペット演奏を聴きにクラブに出かけ、ルイ・アームストロングに出会い、ここでゴタゴタしながらご法度(?)の飛び入り やっちゃいます。ここでは、コルネット、ルイの歌とトランペット、の掛け合い。
物語の中盤から後半、カギとなる曲の数々、コード進行が同じで、物語とともに加わり加わりでの協奏がすすみます。歌詞も歌も協奏を構成する楽器であるかのように聴こえます。
コルネットの音はレッド・ニコルズ本人の吹き込みだったのかな? 歌入れは、主人公演ずるダニー・ケイ(日本ではこの方由来の芸名を持つトロンボーン奏者、有名ですね)ご本人で間違いないと思いますが、優しく美しい歌声。本人役で出演のルイ・アームストロングの歌は控えめに抑えつつ、まわりを盛り上げたり、真ん中に出てきたりの絶妙。
能書きでは伝わりきらない素晴らしさ、ぜひ、サウンドトラック聴いたり、映画を観たり、でお確かめください!
推薦ポイント「喜劇、ギャグ 要素」
喜劇映画数々のダニー・ケイさん、都会に出てきた頃のしぐさ、偽りの様相、などでのつかみ、クスクス笑い、誘われます。最初のバンドを辞めて、生活のための仕事数々でのしくじりの様子、ひとつひとつの映像と音のつくりこみがすごい。あ、すごい、としか言えないです😆 このへんで大爆笑。。。
物語の中盤、後半でも、セリフには笑いやパロディの要素が入ってるようですが(英語なのでよくわかりません😂)、エピソードを邪魔しないよう 控えめな感じです。
推薦ポイント「悲しみに至る伏線」
禍福糾える縄の如し。。。楽しいひととき、繁盛の仕事、のカゲに、登場人物たちの悩み、悲しみ、不協和音がチラチラ、見え隠れしてきます。映像めまぐるしく表現されていて見事です。
推薦ポイント「交流、友情」
主人公のバンド結成が、まず友情のかたまり。このバンドは、数々の有名ミュージシャンというか、偉大なバンドリーダーというか を生み出しているのが、登場人物の名前を聞くと、よくわかります。ドーシー って、ミラー って、グッドマン って、クルーパーって、などなど、続きます。
最後の場面、感涙とまりません。友情の素晴らしさ、主人公の人望。そして、嬉しい驚きも仕込まれてました。
推薦ポイント「めまぐるしい起伏」
伏線の項でも申し上げたとおり、めまぐるしいんです。画面切り替わり、笑いと涙、演奏、協奏がめまぐるしく散りばめられ、観ていて余裕がなくなるほどです。一場面たりとも油断できないぜいたくなフィルム切り貼りです。
ジャズやスタンダード、お好きな方は、サウンドトラック、ネットでのダウンロード購入が容易です。映画入手よりも身近に楽しめて、いいかもしれません。
ここに5枚ある硬貨、それぞれの意味は?
5枚目が最も大事なやつ、なんだったかな?
サウンドトラック聴いて復習しないと。。。
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