雪の中での鑑賞日記 演劇集団Qプロデュース「少女仮面」
脚色、演出のご苦労の跡が随所に感じられ、楽しく拝見しました
ネタばれにならないように感想を述べるのが難しくはありますが、役(役名は適当に書いてしまっててスミマセン)ごとの印象や興味を持ったワードを簡単に記しておくことにします
幕開き前のパフォーマンス:小さな空間で待つひとときは、つい こっ恥ずかしくなってしまうものなのですが、かなり長い時間パフォーマンスをいただいていたおかげで、楽しく待つことができ、よかったです
スゴい脚力だな、とも感心することしきり、でした
おばあさん:物語にすんなりと導いていただけました
物語に入りきれたのは、おばあさん登場から約7分後(個人の感想です)でした
おばあさんの性別が女なのか男なのかは謎のまま、とはこれまた個人の勝手な感想で、そんな仕込みはたぶんされていない。。。
少女 貝:長~いクレッシェンドとでもいうのでしょうか? すっかりヤられてしまいました
動きも声も歯切れが期待を大きく超えていました
ボーイ主任?:見事な声量とメリハリで、笑わせてくれたり、考えさせてくれたり、ハラハラさせてくれたり、複数の流れをつないでいくカナメを見事に果たされていました
腹話術師:演じきるのにご苦労が大きい役目との感ですが、この方の最後のほうの15%くらいの部分、思わず息をのみ、涙を誘われました
水道飲みの男?:登場の瞬間からウマさが隠せませんが、挟み込みの語り含めて安心して見れて聴けます
水道とは水とは果たして何のことだったのか。。。
ボーイ1 または演じる甘粕:タップ靴底のワッシャを見て嬉しくなりました、とは余計なことですが、ボーイの無機質さと甘粕の華麗さの対比が味わえたのがまた嬉しいところでした
ボーイ2 または演じる看護師長:始めのほうの部分で個人的に好きな設定というかキーワードというかに絡んでおり、また、ところどころに差し込まれるセリフが芝居全体の休止符の役割を果たしていたようにも感じられます
春日野:ここはテント芝居なのかレビューなのか西洋劇なのか大陸回想なのか、心地よく振り回してくれ、登場以降、一時も油断ができません
防空頭巾の少女たち:何をしにきたのか、何を渡すのか、の進行が楽しみですが、この方々の美しい声も楽しみの一つとなったのでした
締めのキーワード:かなり以前に読み込んだこの戯曲なのですが、物語も最後の部分もすっかり忘れてしまっています
締めの部分を聞いて、なるほど、と思いました
タイトルがあって締めのワードがある、ということなのかな、と、まだ十分味わいきれておらず、もう少し反芻が必要ですが、キレイな終焉でありました
【余談】
戯曲「少女仮面」は、大学の一般過程ゼミ(国文学)の個人研究発表テーマでした
本を読んだのは35年前くらいだったのだと思います
小論文では、戯曲の後半に出てくる第三か第四のキーワードを取り上げたとの記憶です
本日拝見したお芝居にはそのワードはさすがにほとんど見当たらなかったと思います
また、登場人物では、大陸浪人という言葉に当時惹かれました
大陸浪人登場となる経緯を理解したくて、当時は馬賊ものを読み漁ったり、その後甘粕伝を追ったり、はからずも住むこととなった旧満州で足跡の数々を歩いたり、という道のりがなんと20数年。。。
旧満州での我が家(2006-2006年在住)は、軍閥の一人張作相(正解な字はちょっと違います)の夫人のうちのおひとりの旧宅跡敷地の中に位置していました
===========ちょっと補足======
記憶があやふやで、思い出しきれてないところが
多いのですが
一般過程の修了テーマは、
少女仮面だけでなく、吸血姫、も取り上げていたようです
上記の記憶力には吸血姫も混じってしまっているかも
知れません
ということで、吸血姫、も
求めて読んでみないと。。。
ぜひ、また、読み返してみて、それぞれの部分、どうだったのか、自分なりの解釈も考えてみるようにします
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